頭皮が痒くなる原因として考えられる一番多い理由は、「頭皮に雑菌が繁殖して炎症を起こし、その部分が痒くなる」というものです。

頭皮に雑菌が繁殖するに至るまで色々とあるので、簡単に書いていこうと思います。

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頭皮の傷が雑菌をまねく

まず、頭皮に雑菌がつく理由で一番多いのが「頭皮が傷つく」というものです。
頭皮というのは皮膚の中でも弱い部分になりますので、簡単に傷つきます。傷ついても血が流れてくるというようなことはほとんど無く、知らないうちに傷つき、炎症が起こり痒みを招くことになります。

頭皮が傷つく最も多い原因は「洗髪」にあります。もちろん、洗髪をしないと頭皮に皮脂が溜まっていきますので、この皮脂が雑菌にとっては格好の餌食となってしまい、雑菌が大繁殖する原因となります。

しかし、洗髪をきちんとやっているつもりでも、洗髪方法を間違えていると、結局痒みを発生させる原因となってしまうので注意が必要です。

誤ったシャンプーの方法

間違った洗髪方法としてはいくつか考えられますが、主に以下の4項目が挙げられます。

①ちょっと熱めのお湯で髪を濡らしてから洗髪をする
②シャンプーを手にとって、直接頭皮に塗ってから泡立てる
③洗髪時に爪を立ててゴシゴシと洗う
④キチンとシャンプーを洗い流していない

これらの項目のどれか1つにでも当てはまった方は洗髪の方法を間違えているので、改善するようにして下さい。

①ちょっと熱めのお湯で髪を濡らしてから洗髪をする

髪を濡らす時と洗い流す時に熱めのお湯の方が綺麗になるように思えます。確かに熱いお湯の方が髪は濡れやすいですし、シャンプーも洗い流しやすいのですが、40度を超えるような温度の場合は、頭皮が軽い火傷のような状態になってしまい、痒みを引き起こす炎症の原因となります。

皮脂を溶かすベストな温度は38度といわれているので、40度を超えるお湯は熱すぎるのが分かります。

②シャンプーを手にとって、直接頭皮に塗ってから泡立てる

次にシャンプーの原液を直接頭皮に塗ってしまうと、原液が頭皮の毛穴の奥にまで入り込んでしまうため、お湯で洗い流しても綺麗に流せなくなってしまいます。そして、シャンプーの中に含まれる刺激物のせいで頭皮が荒れてしまい、炎症を起こして雑菌を呼び寄せ痒みを引き起こします。
シャンプーを付ける時は、まず手に取ってからよく泡立て、それから髪につけるようにして下さい。

③洗髪時に爪を立ててゴシゴシと洗う

次に洗髪時ですが、痒みがあるとどうしても爪を立てて洗ってしまいがちで、ゴシゴシ洗うことで、頭皮も綺麗になっているような気がします。
しかし、爪と頭皮を比べると遥かに爪の方が固いので、そのようなもので頭皮を掻くとそれだけで頭皮を傷つけてしまいます。

そのため、洗髪時には指の腹で頭皮を揉みこむように洗うのが良いでしょう。そうすると、頭皮を傷つけることも無く余分な皮脂を浮かび上がらせることができるので、洗髪にはこれで十分です。

④キチンとシャンプーを洗い流していない

最後に、当然ですが洗髪後には綺麗に洗い流すようにしてください。
シャンプーが頭皮に残っていると、それだけで炎症を引き起こす原因となってしまいます。お湯で洗い流す時間は、すすぎ残しがないよう3分を目安にすると良いでしょう。

間違ったシャンプーのやり方は、痒みを引き起こすだけではなく様々な頭皮トラブルの原因となるので特に注意が必要です。

痒いからといって、1日に何度も髪を洗いすぎないように注意をして下さい。

洗い過ぎは、地肌(頭皮)に必要な油分まで奪ってしまい、乾燥や皮脂の過剰分泌につながることがあります。洗髪は、1日1回で十分です。

また、地肌に過剰な刺激を与えるのもよくありません。地肌が傷つき、バリア機能が低下するとさらに痒みを感じるようになります。

シャンプーをするときはゴシゴシこすらず、指の腹でやさしくマッサージするように洗うことが大切です。また、すすぎ残しも痒みの原因になるため、耳の後ろまでていねいによく洗い流しましょう。シャンプーを見直すときは、地肌ケア用の製品を試してみるのがいいと思います。

KOO’S久米川店のはやでした。