先日お客様に良いお題を頂いたので、お題は「枝毛」だったけど、「切れ毛」もついでに書いていこうと思います。
枝毛と切れ毛の違い
枝毛と切れ毛の違いは、その状態にあります。枝毛は途中で裂けてしまっていること。先端から裂けているものもあれば、文字通り枝のように裂けて分かれている状態のものもあります。
切れ毛は途中で切れてしまっている髪の毛のことです。ロングヘアの方は解りやすいのですが、少し引っ張るだけで髪の毛が切れやすくなっています。
どちらもパッと見るだけで、髪の毛が傷んでいるな…とわかりやすいもの。。。
自分でも自覚しやすいので、髪の悩みとしては多くの人が抱える課題でもあります。
実はこの二つ、どちらからの症状だけが出ている人はあまりいません。つまり、枝毛に悩んでいる人は同時に切れ毛にも悩んでいるはず。どちらも原因が同じなので、対策も同じです。
枝毛と切れ毛に共通すること
正常な髪の毛は、1本1本がキューティクルと呼ばれるコーティング材でしっかりと守られています。
しかし、傷んだ髪の毛は、キューティクルがめくれたりはがれ落ち、繊維と繊維を結びつけている化学的な結合までも切断され、シャンプー時に髪内部のタンパク質や脂質などが流れ出やすくなっています。
髪にコシや芯がなく、弱っている状態とも言えます。その為、ちょっとした衝撃を受けるだけで、ダメージを受けやすくなってしまっています。
枝毛や切れ毛も、栄養不足や乾燥、摩擦といった原因で、髪がダメージを受けて弱っているわけです。
枝毛や切れ毛も原因となるのは、髪の毛へのダメージ。カラーやパーマのしすぎといったことが髪への負担になるのは当然のことですが、それにプラスして、髪の毛への栄養不足も大きな原因になっています。
食事や睡眠といった基本的な生活習慣の乱れによっても、枝毛や切れ毛は引き起こります。
それから、紫外線によるダメージにも気を付けてください。
日傘や帽子などを使って対策をすればある程度頭皮へのダメージが防げます。暑い時期だけと油断せず、日差しが強そうだと感じる日はなるべく注意してみてください。
洗髪やブラッシングといった日常的なことでさえ、枝毛や切れ毛で髪に負担がかかっていることがわかります。
切れ毛と枝毛のケア方法
それでは、切れ毛と枝毛が出来てしまった場合はどう対処すれば良いのか!
毛髪は死んだ細胞の集まりなので、自己修復能力がありません。そのため、残念ながら、一度出来てしまった切れ毛や枝毛に対しては、傷んでいる部分を切るしかありません。断面がなるべく小さくなるよう、切れ味の良いハサミで直角に切りましょう。
切れ毛や枝毛を増やさないためには、傷んだ状態の髪を外側から補修する必要があります。美容室でしっかりとしたトリートメントをして内部補修をしたり、アウトバストリートメントやワックスを使って、日ごろの乾燥を防いだりすることが重要になります。
切れ毛、枝毛を作らないためには
出来てしまった切れ毛と枝毛は、切ってしまうしか対処法がありません。だからこそ、切れ毛・枝毛を作らないことが重要になります。
先ほど、枝毛と切れ毛を引き起こす原因について書きましたが、それぞれ髪の毛へのダメージが大きな原因。カラーやパーマといったものをはじめ、栄養や生活習慣の改善によりある程度ケアできることを知っておいてください。
では、具体的にどのような点に気を付けたらいいのか、書いていこうと思います。
優しく髪を洗いましょう
ヘアケアで大切なのは、実はシャンプーの段階です。日々のシャンプーの仕方によって、知らず知らずのうちに髪を傷めてしまっている場合もあります。髪を傷めないシャンプーの仕方を覚えておきましょう。
まずは、髪を濡らす前に、ブラッシングをしましょう。髪のほつれを解いて、付着した汚れを浮かしておきます。
ブラッシングが終わったら、38度くらいのお湯で髪を洗いましょう。シャンプー前にある程度汚れを落としてしまうつもりで念入りに流してください。それから、手のひらでシャンプーをよく泡立て、優しく髪を洗います。頭皮を傷つけないよう、指の腹を使ってよく揉み込むように洗ってください。
シャンプーは、植物由来の天然成分をメインに配合したものがオススメです。
髪への負担となる化学物質が含まれていない上に、適度な洗浄力なので頭皮を傷めることもありません。
ドライヤーやアイロンの熱に注意
シャンプー後、ドライヤーをする際にも注意が必要です。ドライヤーの熱はダメージの原因になります。なので髪へのダメージをなるべく減らすために、ドライヤーを当てる時間を短くする工夫をしましょう。
簡単なのは、ドライヤー前に、タオルドライを念入りに行うことです。ゴシゴシ拭くのではなく、柔らかく包むようにして水気を取ります。水気を取ってからドライヤーをすることで、早く乾くようになります。8割くらい乾いたら、最後に冷風で整えてください。
ドライヤーと同じく、ヘアアイロンの熱も、髪への大きなダメージになります。ダメージヘアを予防するためにも、週2回程度の使用にとどめておくのがベターです。また、必ず髪が乾いた状態で、ほつれた部分をブラシで解いてからアイロンを使用するようにしましょう。均一に熱を当て、短時間で仕上げることで、ダメージを軽減することが出来ます。
乾いた髪をブラシで梳かすと静電気が起こります。この静電気も切れ毛と枝毛の原因のひとつです。プラスチック製ではなく木製のブラシを使うことで、静電気を予防しましょう。もちろん、絡まっているからと言って、無理に引っ張るのは禁物です。
生活習慣で髪質は改善する
髪の状態は、生活習慣に大きく左右されます。特に関係が深いのは「食事」と「睡眠」です。
切れ毛や枝毛は、髪の栄養不足が原因の場合もあります。栄養が足りていなかったり、偏っていたりすると、生えてくる段階で弱い髪質になってしまい、蓄積するダメージに耐えられなくなってしまいます。髪だけでなく体の健康のためにも、過度なダイエットやファストフードなどを控え、栄養バランスの良い食事を3食しっかり食べるようにしましょう。
そして、もちろん睡眠も大切です。健康な髪を維持するには、成長ホルモンが活発に分泌される22時から2時の間にしっかりと睡眠をとることが重要だと言われています。しかし、仕事などで忙しく、この時間には就寝できないという方も多いと思うので、その場合は眠り始めてから3時間はぐっすり眠れるよう、リラックスした状態で就寝するように心がけてください。
こうすることで睡眠の質が高まり、健康な髪をつくることが出来ます。
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