この時期は乾性フケが増えやすい季節です。

乾性フケというのは、頭を掻くと粉雪のように細かく落ちてくるフケの事です。

乾性フケは手で払うとパラパラと下に落ちていきます。乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎気味の人、生後間もない新陳代謝が活発な赤ちゃんにも多く見られるフケです。

頭皮の乾燥とフケの原因

乾性フケの正体は、乾燥して剥がれ落ちた角質で、空気の乾燥やストレス、不規則な生活、病気などの内的な要因、またシャンプーやカラーリングによる頭皮の肌荒れなどさまざまな要因によって起こります。

肌や頭皮にとって快適といわれる湿度は60~65%で、5月〜10月になるまで60%を上回ることがありませんが、1年のうち約7カ月は、乾燥の季節が続きます。

寒さによって血行不良になると、肌や頭皮の乾燥はますます進みますが、寒いから暖房をつけると、部屋の湿度は一気には20%台まで下がることもあるので、暖房などを点ける際は加湿器を点けるようにして下さい。

冬に寒いからといって熱いお風呂に入るのも皮脂を奪う原因となり、乾燥はさらにエスカレートします。

体調不良が原因

頭皮は生活習慣の影響がダイレクトに出やすい部分です。

ストレスフルな生活や睡眠不足、脂っぽい食事が続くと、フケが酷くなる場合があります。体がストレスを感じると自律神経の働きが弱まり、循環器、リンパといった「体のめぐり」が悪化し、末端に十分な栄養分や酸素を届けられず、頭皮が荒れてしまいます。

栄養不足が原因

食事を減らすなどのダイエットをしていると、カサカサのフケが増えることがあります。これは主に栄養不足。

特にホウレン草などの緑黄色野菜やレバーに多く含まれるビタミンAが不足すると、皮膚や粘膜が弱り、乾燥して角質がめくれ上がりやすくなります。またビタミンBやビタミンC、ビタミンE、肌にハリを与え、水分とみずみずしさを保つコラーゲンや、自己免疫力をあげるミネラルが不足すると、頭皮の乾燥を進行させてしまいます。

パーマやカラー剤による刺激が原因

髪より頭皮に刺激やダメージを与えるといわれるのが、パーマやカラーリングです。パーマ液やカラー剤には、頭皮の荒れ、皮膚炎のほか、時にはアレルギーにつながってしまう強い成分が含まれているためです。「美容院に行ってからかゆくなった」「フケが出て数日たっても治らない」という場合は、しばらくパーマやカラーリングの使用を中止した方がいいです。

どうしても施術するときは、別のパーマ液やカラー剤を試したりした方がいいです。KOO’S久米川店では頭皮や肌が弱い人用の頭皮ケアオイルがあるので、不安な方は追加料金など取らないのでおっしゃって下さい。

病気が原因

アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、乾癬、色素性乾皮症などはフケの直接的な原因になります。しかし、内科の病気でも頭皮の乾燥を引き起こす場合があります。たとえば皮脂分泌をコントロールしづらくなる甲状腺や下垂体の機能低下、体内の水分量を減少させてしまう糖尿病、尿崩症などが挙げられます。

加齢が原因

年をとると、若いころのようにお肌のしっとり感はなくなります。これは角質層の間を埋めていた細胞間脂質や、真皮層で肌のハリを保っていたコラーゲン、ヒアルロン酸の量が減っていくからです。

全身の皮膚に同じことが起こるので、頭皮も弾力を失い、潤いがなくなるにつれてフケが増えていってしまいます。

シャンプーが原因

頭皮の乾燥の原因として、特に多いのが「シャンプーのしすぎ」です。

フケが多いと、「汚れている」と勘違いして、必要以上に洗う方が多いです。

皮脂は、頭皮を外部の刺激やアレルゲンなどの異物からガードする“バリア”の役割を果たしていますが、石油系界面活性剤入りの洗浄力の強いシャンプーなどでゴシゴシ洗うと、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。また爪を立てて洗うと必要な角質が剥がれ、頭皮についた細かい傷から炎症に発展して、悪循環を招きます。頭皮を洗う時の温度も乾燥の原因になりますので、最高でも38℃にして洗って下さい。温度が熱ければあついだけ頭皮は乾燥してしまいます。高温だと頭皮に必要な皮脂も洗い流されてしまうことがあるといわれています。

水質が原因

日本は基本的に軟水ですが、地域によって違い、関東以南は硬度が高め。また水道水には髪や肌にダメージを与える塩素も含まれています。お風呂の水をビタミンCで中和したり、シャワーヘッドをつけかえるなど、肌にやさしい水に変えると、頭皮ダメージが改善することがあります。

最近はシャワーヘッドに装着してビタミンとかとれるアイテムもあるので、そちらもオススメです。

ドライヤーを至近距離であてているのが原因

髪を早く乾かそうと、ドライヤーの温風を頭皮からあまり離さずにあてることも、頭皮の乾燥につながりやすくなるといわれています。
熱風によって頭皮の水分が失われやすくなるためです。

また、頭皮だけでなく髪の乾燥・パサつきにもつながってしまいます。

頭皮の乾燥対策

頭皮の乾燥は、放置するとフケやかゆみなど、その他の肌悩みの原因にもつながる可能性があります。乾燥を防ぎ、すこやかな頭皮をめざしましょう。

きちんと洗髪をする

①シャンプーはぬるま湯で!
シャワーの温度が高過ぎると頭皮の乾燥につながることもあるといわれています。シャンプーはぬるま湯でするのがおすすめ。

②シャンプーの頻度は1日1回まで!
シャンプーの頻度は多くても1日1回にとどめましょう。

③シャンプー液は事前にしっかり泡立てる!

顔に使う洗顔料などと同様、シャンプーは手で泡立ててから髪につけ、頭皮を指の腹でマッサージするように洗います。

④最後のすすぎは念入りに!

シャンプーの洗い残しがあると頭皮にとって負担を与えてしまうことがあります。ぬるま湯でしっかり流すようにしましょう。

自分に合ったシャンプーを使う

ずっと同じシャンプーを使っている方、特にこだわりがなく家族と共用のシャンプーを使用している方などは、もしかしたら今の頭皮の状態にそのシャンプーが合っていないのかもしれません。
この機会に、使用するシャンプーを見直してみてはいかがでしょうか

乾燥肌・敏感肌向けのシャンプーに変える

地肌の皮脂をごっそり落とす石油系界面活性剤入りシャンプーを使うと、乾燥をますます進行させてしまいます。成分に「ラウリル硫酸(ナトリウム)」と書いてある商品は避けましょう。替わりにマイルドな洗浄力のアミノ酸系シャンプーに変えてみてください。頭皮のかゆみなどの不快感が減り、頭皮が潤った状態に戻れば、フケがおさまる可能性が高まります。そのほかのシャンプーを選ぶなら、下記に注目してください。

  • オイル系シャンプーなら、石油系ではなく馬油や植物オイルなど天然由来のオイルが主成分のものを選ぶ。
  • 石鹸系シャンプーなら、洗浄力の強い弱アルカリ性はやめて、弱酸性を選ぶ。
  • 薬用シャンプーなら、「アラントイン」など乾性フケに効果のある成分入りを選ぶ。

オイルやローションで保湿する

昔からヘアケアに使われてきた椿油は、皮脂にも含まれる「オレイン酸トリグリセリド」を多く含んでいます。そのため、毛穴に詰まった余分な皮脂汚れを浮かせて効果的に落としつつ、乾燥も改善させることができます。使い方は、シャンプー前の乾いた頭皮にマッサージするように塗って少しおいてからシャンプーするだけです。

ホホバオイルやあんず油も、同じ使い方ができます。頭皮環境を整えるために、洗髪後は、ぜひ育毛剤などで保湿を。和漢植物エキスやヒアルロン酸など、肌にやさしい保湿成分が含まれた商品がおすすめです。

ブラッシングや頭皮マッサージで血行促進

シャンプー前にブラッシングするひと手間で、毛穴に詰まった皮脂や余分な角質が取れやすくなり、フケ予防につながります。力を入れず、頭皮をマッサージする感覚で行うと血行も改善。地肌のターンオーバーの改善につながります。

コラーゲンを摂取する

お肌のケアと同じで、体内から保湿することは頭皮の乾燥対策にも有効です。特に注目したいのがコラーゲンです。新しい皮膚を生成する真皮層の約70%を占める成分なので、意識してとると頭皮のターンオーバーの正常化に役立つことも。地肌の潤いと弾力アップのために、ぜひ積極的にとるようにして下さい。

上記のような対策を続けてもフケやかゆみが改善しない場合は、迷わず皮膚科に相談して下さい。

美容室KOO’S久米川店 はや