ここ最近、季節の変わり目ということもあり頭皮状態があまり良くないお客様が多いです。

まだ、深刻なほどの頭皮トラブルになっているお客様はいないのですが、これから暖房などで乾燥して頭皮が荒れてしまうケースが多くなってくるので、早めの対処が必要だと思います。

シャンプーの成分を見直しましょう

シャンプーの裏面には必ず成分表が書いてあります。

秋や冬の時期に洗浄力が強く、頭皮への刺激が強い界面活性剤を使っているシャンプーを使っている方は、頭皮が乾燥して荒れやすくなるので、出来ればこの時期は使わないほうが良いです。

シャンプーの洗浄力が強いこの時期オススメしない界面活性剤

秋や冬の時期にオススメしない界面活性剤を使っているシャンプー3つです。

成分名も書いておくので自宅のシャンプーをチェックしてみて下さい。

頭皮が既に荒れている方は使用を控えたほうがいいかと思います。

1.高級アルコール(石油)系シャンプー

高級アルコール系、若しくは石油系などとも言われる洗浄成分です。

とても安価で、泡立ち・洗浄力が非常に強く洗剤やシャンプーでもよく使われている洗浄剤で、かゆみや乾燥が起こる原因になっている場合もあります。

高級アルコール(石油)系の主な成分名

ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸〇〇系、ラウレル硫酸Na、ラウレル硫酸〇〇系
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na

2.石鹸系シャンプー

石鹸、動植物の脂質からくる洗浄成分で、洗浄力も強く肌にも優しいが、デメリットとして髪の毛が軋んだようになります。

アルカリ性であるためキューティクルがひらき引っかかりがででしまい、硬水等で石鹸カスが生じ泡立ちの低下を起こすため髪が絡みやすくなってしまいます。

アルカリ性であるためキューティクルがひらき引っかかりがででしまい、硬水等で石鹸カスが生じ泡立ちの低下を起こすため髪が絡みやすくなってしまいます。

石鹸系シャンプーの主な成分名

カリ石鹸素地、ラウリン酸k(Na)、オレイン酸k(Na)ミリスチン酸k(Na)

3.スルホン酸系シャンプー

スルホン酸系は、洗浄力も高級アルコール系(石油系)と同じくらい強いが刺激は若干弱い。

ヤシ油由来の洗浄成分である事より、自然派であり天然であるといえるために、アミノ酸系・ベタイン系シャンプーの洗浄力を上げるために添加されるケースも多くなってきています。

スルホン酸シャンプーの主な成分名

スルホコハク酸(c12-c14)パレスー2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na

シャンプーの洗浄力が優しいこの時期オススメの界面活性剤

頭皮が荒れている場合や、これからの時期は暖房などで頭皮が乾燥してくるため、洗浄力が優しいシャンプーが低刺激でオススメなので、優しい洗浄力の界面活性剤と成分表を書いておきます。

1.アミノ酸系シャンプー

原料がアミノ酸から作られた洗浄成分で、弱酸性で肌・髪ともにマイルドな洗い上がりで汚れを落とします。

石油系(高級アルコール系)や石鹸系から比べると泡立ちはやや劣りますが、マイナスイオンであるため保湿成分などを吸着しやすいためダメージヘアーにも優しい洗浄剤です。

アミノ酸シャンプーの主な成分名

ラウロイサルコシンk(Na,TEA)、ココイルアラニンk(Na,TEA)
ラウロイルアスパラギン酸k(Na,TEA)、ココイルグルタミンk(Na,TEA)

2.ベタイン系シャンプー

サトウダイコンからの天然由来の洗浄剤で、洗い上がりがとてもマイルドな洗浄効果と刺激性が低く保湿効果があります。

髪に対しても柔軟効果があり、両性イオンのためコンディショニング剤を付着させる効果もあり、ベビーシャンプーや肌の弱い人や乾燥肌用などに用いられるシャンプーで、KOO’Sオリジナルシャンプーは、このベタイン系シャンプーです。

ベタイン系シャンプーの主な成分名

コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン 

3.タンパク質系シャンプー

シルクやコラーゲンなどからできた洗浄剤で、マイルドな洗浄力と、髪のダメージを保護するようなコンディショニング効果もあります。

髪や皮膚成分と同質です。

コラーゲンPPTは柔軟性と保湿性を与える。シルクPPT洗浄剤はさっぱりとした洗い心地とハリコシを与えます。

ただ高価格であるため、単独での使用はあまりなく、アミノ酸系に配合されて使用されることが多いです。

タンパク質系の主な成分名

ココイル加水分解コラーゲンNa、ラウロイルシルクアミノ酸Na(k)

4.グルコシド系シャンプー

植物の「糖」由来の洗浄成分で、ベビーソープ・敏感肌用に使われる非イオン系の洗浄成分で、本来非イオン系は泡立ちがなく乳化剤で用いられるが、グルコシド系洗浄剤だけは例外で泡立ちます。

刺激はとても少なく、泡立ちも良いが、洗浄力は弱めです。

そのため、ベタイン系同様アミノ酸系洗浄剤とともに用いられることが多い。

グルコシド系シャンプーの主な成分名

デジルグルコシド、ラウリルグルコシド


まとめ

秋や冬の時期はなるべく優しい洗浄力の界面活性剤を使っているシャンプーを選ぶようにして、頭皮への刺激を少しでも減らして下さいね。

シャンプー成分も大事ですが、シャンプー時のお湯の温度も重要です!

最近の研究では、シャンプー時の適切なお湯の温度は34℃と言われています。

さすがにこの時期は寒いので、36℃から38℃のお湯で洗髪して下さい。

よく、寒いから40℃以上で洗っている方がいますが、髪の毛や頭皮が乾燥してしまうので、いくら高級なシャンプーやトリートメントを使っても髪の毛や頭皮にはマイナスです!

冬でも最高38℃で洗うようにして下さいね。