ヘアカラーリングは、大きく分類すると酸化染料剤・酸性染料剤・HC染料剤・塩基性カラーなどがあります。

  1. アルカリカラー
  2. 酸性カラー
  3. HC染料剤
  4. 塩基性カラー

1.アルカリカラー

アルカリカラーは一般的なカラー剤のことで、美容室で最も多く使われています。ドラッグストアやスーパーなどでも売られています。

アルカリカラーは、髪の毛のメラニン色素部分にカラーリング剤が浸透することで脱色や染色を行い髪の毛の色を変えます。

メリットとしては色持ちの良さと色味のバリエーションが豊富です。

デメリットは髪の毛のダメージと、頭皮が痛いと感じる方もいます。ジアミンアレルギー等のある方はアルカリカラーでは染めれません。

2.酸性カラー

酸性カラーはヘアマニキュアです。髪の毛の表面に帯電しているイオンに結合することで染色します。

髪の表面に染色するので、髪の内部に入らずに髪の毛の表面をコーティングする感じです。

少しマニアックになりますが、ヘアマニキュアはマイナスのイオンなので、プラスのイオンの髪の毛(ダメージの少ない髪の毛)に結合しやすいです。

メリットは髪へのダメージがありません。

デメリットは褪色が早いのとアルカリカラーに比べて色味の種類が少ないです。

3.HC染料剤

主にヘアマニキュアやカラーシャンプー、カラーバターなどに補助的に使用される染料。塩基性染料の発色を助け役として、一緒に配合されることが多いです。

ヘアカラーの成分表には「HC青2」「HC黄色2」「HC黄色4」などと表記されています。2001年の規制緩和で登場した新規染料の1つです。

HC染料の分子は小さく、髪の表面(キューティクル)の隙間から侵入し、毛髪内部まで浸透・着色することが可能です。
HC染料は、イオン結合はせず、ただ分子間力によって染着しているだけなので、流出しやすく褪色しやすいです。つまり、HC染料は、どちらの電荷(プラス+・マイナス−)も持たず、イオン性がない(中性)ので、染着力は弱くなっています。

この染着力が弱さを補うために、塩基性染料と併用されることが多いので、色落ちはおよそ1~2週間程度(塩基性染料と組み合わせた場合)です。

薬事法では化粧品に分類されています。

メリットは、髪の毛へのダメージは無く、安全性が高いのとアレルギー反応がが少なく地肌に付着しても取れやすいです。

デメリットは、色持ちが悪いのと明度アップできなく洗うたびに褪色します。

4.塩基性カラー

カラートリートメントを表記されている事が多いです。塩基性カラーはプラスのイオンなので傷んだ髪の毛に結合しやすいです。アルカリカラーに混ぜる事が可能で、色の彩度を上げてくれます。

ハイブリーチをした髪はダメージレベルが高くマイナスの電荷を多く持っているので、塩基性染料がくっつきやすくなっているので、インナーカラーとかによく使われています。

こんな感じ

塩基性カラーレッド
塩基性カラーブルー

メリットは、ダメージがほぼ無いのと、手触りが良くなり、色の発色も良いです!カラーアレルギーの原因となるジアミンが配合されていません。

デメリットは、色落ちが早いのと、塩基性カラーだけでは髪の毛をトーンアップする力はないので、ベースの髪の毛を明るくしないといけません。

長くなりましたが、細かく分類するともっとあるのですが、一般的にはこんな感じです。

KOO’S久米川店では最近、塩基性カラーされるお客様が非常に多いです。