お客様からの髪の毛の悩みで特に多いのが薄毛です!将来絶対にハゲたくない!!という方向けに今回は科学的に解説していこうと思います。

薄毛の原因と対策

薄毛になる原因は遺伝と生活習慣の両方にあります。

遺伝での薄毛になる仕組みは5αリラクターゼと呼ばれる毛根にある酵素のⅡ型の酵素が原因です。

この酵素が毛周期を短くするDHTを生成してしまいます。具体的に、5αリラクターゼは頭の前頭部と頭頂部にあり、Ⅰ型とⅡ型があるのですが、Ⅱ型の酵素が薄毛の原因となります。

Ⅱ型の酵素を持つ髪の毛は男性ホルモンのテストステロンをDHTと呼ばれるジヒドロテストステロンへと変換させます。

このDHTが毛根にあるアンドロゲンと呼ばれるホルモンの受容体にくっつくことによって毛周期が短くなってしまい、髪の毛が十分に成長できないため、細くて短い状態で成長が止まり、髪の毛が薄くなってしまいます。 

加えて遺伝によって薄毛になりやすい・なりにくいといった人によって違いがありますが、大きく分けて2つ薄毛になりやすい特徴があります。

  1. 5αリラクターゼⅡ型の酵素の活性が高い
  2. アンドロゲン受容体の感度が高い

1.5αリラクターゼⅡ型の酵素の活性が高いということはDHTを生成しやすいので、5αリラクターゼⅡ型の酵素の活性が高い親から生まれた子供はDHTを生成しやすいため薄毛になりやすいです。

2.アンドロゲン受容体が高いとDHTとアンドロゲン受容体がくっつきやすく、毛周期を短くしやすいので、遺伝すると薄毛になりやすいです。

この2つの遺伝的な仕組みで薄毛になってしまいます。

薬による薄毛対策

薬による薄毛対策として科学的に育毛効果が認められているのはフィナステリドミノキシジルです!

フィナステリドは、5αリラクターゼⅡ型の酵素の活性を抑制しながらアンドロゲン受容体とくっつくことを阻止してくれます。

フィナステリドを継続的に服用することによって毛周期を伸ばすことができ、5年後10年後も効果があるとされているのでフィナステリドで薄毛対策ができます!

ミノキシジルは、頭皮に直接つけることで毛周期を伸ばすことが解っています。

しかし、ミノキシジルの場合はフィナステリドと違い、効果の持続性はまだ解っていません。。。

生活習慣での薄毛対策

生活習慣を変えるのって難しいので、簡単で楽にできるのを2つ紹介します。

シャワーヘッドを塩素除去出来るものに変える!

日本の水道水には消毒のために塩素がたくさん含まれていて、シャンプー時などの頭を洗う際に塩素を浴びてしまうと頭皮を守ってくれたり髪の毛を育ててくれる常在菌も殺菌してしまいます。

また、塩素にはタンパク質を分解して細胞を破壊してしまう作用もあるので髪の毛を成長させる細胞も壊してしまい、頭皮環境が悪化して薄毛の原因になります。

頭皮に優しいシャンプーを使う!

洗浄力が強い洗剤成分で髪の毛を洗ってしまうと育毛に重要な頭皮の常在菌と、頭皮を乾燥や細菌から守ってくれる皮脂膜の材料になる皮脂を流してしまいます。

どんな成分がいいかというと、シャンプーの成分表示に

〇〇カルボン酸・ココイル〇〇・〇〇ベタイン・〇〇タウリン

といった表記されているものがおすすめです。

反対に良くない成分は、ラウリル硫酸〇〇・ラウレス硫酸〇〇・ラウリルベンゼンスルホン酸Naなどです。常在菌や皮脂を流してしまうのでおすすめしません。

シャンプーの成分表示を詳しく書いた時のリンク貼っておきます

他にも薄毛に良くない生活習慣として睡眠不足・加齢・喫煙・ストレス・食習慣などがありますが、今回は科学的観点からの薄毛対策なので前に書いた時のリンクを貼っておきますので、そちらを参考にしてみてください。

東村山市の美容院 美容室KOO’S久米川店